はい、ようやっと読みました銃とチョコレート。
以下感想めいた雑文、ネタバレとか大幅に含みますよ。


銃とチョコレート (ミステリーランド) 銃とチョコレート (ミステリーランド)
(2006/05/31)
乙一

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個人的に、こういう児童文学のフリをした児童文学でもない気がしないでもない本、が好きです。
怪盗の正体にアナザーノートのビヨンド・バースデイを垣間見た。犯人が死んじゃったら事件を真の解決には導けないぜーってアレ。思った以上に、スッキリしねえー。
いや最初からロイズがゴディバ捕まえたぜーなんて期待してなかったけど、のっけからどうみてもゴディバは義賊だったけど!
古くなった教会、今は動かない風車、火事、取り残された男の子。全て燃えてしまうところに残された聖書もとい部屋の鍵、寄付のつもり。こういう言葉を自由に操れるようになりたいー。
あと今普通に「全て萌えてしまう」とか変換しやがったこのパソコンだれかどうにかしてー。
ロイズの立ち位置はなんというか微妙……彼はゴディバに憧れてたってことで良いのかしら。編み物以外で彼の発言の何処までが真実なのかがちょと判然としないや。いやまあ、彼すげえナイスキャラだと思いますが。
「心配してませんし~」の辺りとか非常に微笑ましいよね。
というかこの辺りだけ、ものすごいキノの旅っぽい匂いがした。
ドゥバイヨルいいよドゥバイヨル。というかドゥバイヨルの背後にいろいろ美味そうな設定がゴロゴロしてる予感で一杯ですよ。
最初から最後まで他人を欺かなかったのはドゥバイヨルだけなんじゃないか?
良いじゃないですか、無法者。痺れるー。
最後に敵側に立つ彼はいかにも小悪党で、抹消しやすいって意味ではまさに最後の敵に相応しい。
というかママンのアクティブっぷりすげえな。
ロイズが駄目人間で本当良かったですねみたいな。
やべえママンカッコイイ。そりゃあ花屋も惚れちゃうよ。
乙一さんの話ですし、やっぱり最後に中途半端な救いはありませんでした。
元の居場所に帰って元の日常なんて巡って来ようはずもない。壊れたものは二度と元には戻らない。この嘘吐きだらけの世界で目の前にはただ道が続いているだけ。
つってもただ絶望してるだけではなくてしっかり前は向いている、この塩梅が絶妙に思えます。周りに流されるだけのリンツも最終的にはそれなりに自分で歩けるようになってるし。
……正直なところ、文庫とかでも良かったんじゃあ、とは思いますけれど。

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