前回:素敵な将来を夢見るためにTRPGルールブックをiPadに突っ込んでみた Re:+ Note
前回旧版のるるぶを裁断機にかけてみたりしたのですが、そのままではどうにも使い勝手が悪いという印象。しかも旧版るるぶじゃ実際のプレイ時の印象分からないじゃんということで、マイラブシステムことBLADE of ARCANA The 3rd Editionを裁断機にかけてみたりしたのでした。
で、今日ちょっと実際にセッションで使ってみた感想をちらほらと。
いや別にさる有名な方のブログにリンクがあってアクセス数が跳ねてビビって急いで続きを書いたわけではなく。いやビビったんですけれど。通常の3倍とか何が赤いんだと言うんだ。

■準備:pdfファイルを編集する

pdfにした以上、ページの並び替えやファイルの分割・結合が可能になります。ScanSnapにはAdobe Acrobatがついているので、別途編集用のソフトを入手する必要はナシ。編集方針は「よく使う関連データはまとめて参照用ファイルを作る」……という感じです。具体的には、

  1. すべてのルールブック・サプリメントから、まとめるデータ (特技データ、装備データ、クリーチャーデータetc) を全て抜き出す
  2. 抜き出したファイルを、参照しやすいように並び替える (特技データであれば、アルカナ順にソートする。基本るるぶ掲載ウェントスのデータ→サプリ掲載ウェントスのデータ→基本るるぶ掲載エフェクトスのデータ→サプリ掲載エフェクトスのデータ…)
  3. 並び替えたデータにしおりをつける

という感じ。iPadのpdfリーダーは大抵しおりで移動が出来るので、pdfファイルをソートしないにしてもしおりだけはつけておいた方が便利なことこの上ありません。
20100711_iPadルールブック(しおり)
ちなみに、「特技 (奇跡/魔印含む)」「装備」「クリーチャー」「世界観 (パーソナリティーズ含む)」で分けたかったのですが「特技」と「装備」しか手が回らなかったので、とりあえず以下はその前提で読んで頂けると幸いです。

■ボスデータ作ってみる

編集したpdfを元に、ボスデータを作ります。シナリオの都合上3種類のボスデータを作らなくてはならなかったのは正直いいテストケースであったと今にして思う。
結論から言うと「キャラ作成にほぼ問題はない」という感じでした。
前もってソートしていたこともあるのですが、しおりを設定しているためアルカナデータの移動にほどんど難がないというのがとても大きいです。前回DX2ndを読み込んだ際は、「1ページずつ移動するのは面倒」「GoodReaderのスクロールバーで移動すると行き過ぎたりなんだりする」というのが実に面倒だったのですが、しおりのお陰で目当てのページに一発で飛べる。実に大きい。
今回はボスのイメージがかなり明確 (アルカナがほぼ確定した上でキャラデータを作成した) ので見るページがかなり絞られていたというのはあるにしても、ほぼ書籍と同様にデータを作成できたように思えます。
少なくとも前回のDX2nd読み込んだそのままで感じたもどかしさはあまりありませんでした。

■シナリオで使ってみる

主にルールの確認になるのですが、ルール関連は編集していない・しおりを設定していない (=基本ルールブックを普通に読む感じ) のため、キャラ作成時に比べるとちょっと閲覧は手間取るかなあ……という感じです。ただ、ルールセクションはそこまで複数のるるぶにわたって書かれるものでもないので、そこまでストレスには感じないと思います。
ぶっちゃけシナリオ中に見るページって割と限られてきますしね……。

■雑感諸々

【pdfはまとまったデータごとに分割した方がいいかも】
ルールブック1冊はかなりデータ量があるので、「複数のルールブックを結合」までしなくとも、それこそ章ごととかでファイルを分割してやった方がいいような気がしました。
手間との相談ですねー。
【主要なページにしおり設定で圧倒的に便利】
で、細かくデータを分割する必要があるかと言われれば「好みと手間次第」なのでしょうが、しおりに関しては設定した方が良いです。めちゃくちゃ便利。
また先ほどの「分割」に通じるのですが、ルールブックそのままの状態でしおりをベタベタ貼ると「しおりが粗くてまだ使いづらい」か「細かすぎてしおりを選ぶのが面倒」かの2択になりそうなので、しおりを生かそうと思ったらファイルは小分けにした方が良いかと。
【戦闘中のキャラ配置などの管理にiPadは使えない】
理由は簡単、ルールブックが読めなくなるから
複数ルールブックがあればいいのかもしれませんが……一応、代用出来そうなマインドマップのアプリは突っ込んでいたのですが、使う機会はありませんでした。
ちょっと保留にすべきかとも思ったのですが、iPadを「ルールブックとして使う」以上はマップ管理は難しい…… ルールブックは本のまま、マップとして使う分には、それはそれで威力を発揮しそうな予感はします。
【iRead PDFが使えるかも】
iRead PDFというPDFリーダーがあるのですが、これが前回欲しいなーと呟いていた「複数pdfファイルが閲覧可能なpdfリーダー」にあたる模様。しかも無料。素晴らしい。
(ちなみにiAnnotate PDFという、pdfファイルに書き込みの出来るリーダーの無料版になります。閲覧のみ出来る)
20100711_iPadルールブック(iReader)
20100711_iPadルールブック(転送)
ちなみにi文庫HDと同様、GoodReaderからの転送が可能の模様です……と、微妙に口調が断定にならないのは、私のiPadでなんかいまひとつうまくGoodReaderからの転送が出来ない (1ファイルしかできない) からで……制限だったりするのかな。まあいい。ていうか買うかなiAnnotate。
iRead PDFがキッチリ使えればかなり強い気がします。エラッタや質疑応答もpdfで出力して取り込んで使いたい。
(ちなみにtxtのエラッタ類はFiles HDというアプリを使用しています。特段こだわりがあるわけでもないのですが、文字エンコーディングを指定出来るのでSJISのテキストファイルが読める時点で文句なし)
※補足:拍手にて補足頂きました! ありがとうございますー!(平伏
iRead PDF、GoodReaderと同様にiTunesからのファイル転送を使えば問題ない模様です。そうしたら今度何かでiRead PDFのほうを使ってみて、最終的にどっちの方が良さそうか比較する感じになりそうです。
【B5サイズるるぶは縦置きで】
いや横起きでも見られるんですけれどやっぱちょっと文字ちっさいかなあとか……。拡大・縮小はなんだかんだでストレスにしかならないので、素直に縦置きで見た方が良いかも。
【るるぶが複数あることが前提】
ぶっちゃけiPadのルールブックって「ちょっと見せて」というのがやりにくい (気がする) ので、基本的にiPadの持ち主専用るるぶになります。使い方分かるの本人ですし。
なので、ルールブックが複数ある環境ではないとiPadには入れないが吉という予感がしました。
今回は裁断済みのルールブックも念のため持っていたのでそっちを参照したりもしたのですが、裁断済みのルールブックずっと取っておくのはデータ化するメリットが一部消えるからなあ、場所の節約。
※補足:
ちなみに2冊ルールブックがないと厳しいという意味ではなく、「セッション参加者に、自分以外にそのルールブックを所持している参加者がいる」という意味になります。基本るるぶはまだしも、サプリはまだ入手出来てないーみたいなケースが多い気がするので。
【ファイル検索はそこまで期待出来ない】
いかんせん、検索速度はそんなに速くない。ので、ファイル分割をすればまだしも、素のルールブックを検索かけつつ運用は厳しいかもという感じです。

■結論

一手間を加えればかなり強力に使える。
ファイル分割としおりの一手間。ぶっちゃけこれだけで化けます。いやマジで。「どのページをよく使うか」は事前にある程度分かるような気がするので、そこに一気に飛べるというのは非常に強いです。むしろ、取り込んだファイルそのままの運用するならやっぱり使い慣れた書籍形態には勝てないというかなんというか。
ただそれを差し引いても、この小さいデバイスにルールブックが入るというのは大きいですし、その使用感もある程度問題ないとあれば、かなりの収穫でしょう、うんうん。

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